自己PRに高校時代の経験を伝えるのはあり?なし?

自己PR

自己PR、ガクチカを就活のときに求められることになりますが、一番PRしやすいのが高校のときであったという場合はどうするのがいいのでしょうか。

高校時代のことを自己PRしてしまうのはNG?

この自己PRについては基本は大学時代のこととされています。
高校時代の話を持ってくるというのはどうなるのかについて説明します。

自己PRで高校時代のものを使う理由は?

自己PRで高校時代のものをわざわざ使う、まずこの理由は何になるのでしょうか?

一般的に自己PRというと、ガクチカ(学生時代力を入れたこと)も含めてですが、大学時代のことを言うのが基本にはなります。
それは就活をしている今が大学生になるので当たり前のことです。

でも、あえて高校時代のエピソードを使いたい理由は何かというところがポイントになります。

・高校時代が一番活躍できていた
・大学時代はさぼっていた
・高校はスポーツに励んでいたが大学ではやめてしまった
・大学はサークルとアルバイトで普通のことしかやっていない
・高校時代に今の性格の基礎が作られる出来事があった
etc…

といろいろなケースが考えられます。
なぜ大学ではなく高校の方を推したいのか。
大学では代替できないのか、高校のときの経験は今どうなっているのか。

このつながりをはっきりさせる必要があります。

大学でやっていたことは何なのか?

自己PRのエピソードで高校時代のことを話したいということですが、そうすると大学時代にやっていたことは何ですか?と話の流れで出てきてしまうことが想定されます。

そこをうまく答えられるのであればエピソードとして利用するのはありかもしれません。

やはり自己PRの場で、何年の前の話をされると今はどうなんですか?ということを聞きたくなるものです。

1年前くらいであれば大学の中の話ということでそんなに違和感はないかもしれませんが、高校時代となるとかなり昔の話のような感じは出てしまいます。

そして高校と大学では環境が全く変わるので、新しい環境の方ではどんなことをやっていたんだろう?という疑問が出てくるのです。

これを利用して実は大学時代の方もこのようなことをやっていまして・・・と話をつなげていけば高度なテクニックになるのかもしれませんが、なかなかそうもいかないのかなとも思います。

現時点の能力を疑われるリスクあり

高校時代の内容を話すことによる最大のリスクは現時点の能力を疑われる可能性があるということです。

わざわざ高校生のときのことを自己PRで話すということは、それがあなたの人生において一番だということ。

ということは大学時代はあまりアピールすることがない生活を送ってしまった。高校時代がピークであり、現在の能力は落ちてしまっている。今後も向上する点が見込めないから昔の話をしているんだ。

そういう解釈を取られてしまってもおかしくはありません。

事実、高校時代の話を自己PRにしたいということは大学時代で輝かしい成績がないということもある人も多いのかなとは思われます。

ただ、実態がどうであったとしても採用側にピークが終わったという見方をされてしまうと、採用は難しくなってしまうでしょう。

賛否両論ある内容より別を探すのが基本

高校時代のエピソードを使うというのはどうしても訳あり感を感じてしまう人も出てくるかもしれないこともあり、賛否両論というものになります。

賛否両論になるようなものを使えるのかというと、これは別で何か用意できるようなものがあるのであればやめておいた方がいいと言えるでしょう。

採用担当者がどういう人かはわかりませんし、余計な突っ込みどころを与えるだけでマイナスしかないのであれば他に大学時代でのエピソードを引っ張りだした方が良いのではと思うのです。

高校時代によほどの成果を上げているのであれば、上手く使うというのはできなくもありませんが、就活とは基本的に相性が悪いということは覚えておきましょう。

高校時代のエピソードを使ってもいいケースはある?

高校時代のエピソードを自己PRに使ってもいいケースはあるのでしょうか。

高校時代の話というと賛否両論になるということを言いましたが、これは話すストーリー次第というところはあります。

とにかく大事なのは高校のときがピークで大学時代は過去の栄光となってしまっている、会社に入ってももう過去を引きずるだけ・・・と思われてしまわないことです。

高校から大学とずっと継続しているもの

高校時代のエピソードといっても、それが大学に入ってもずっと続いているものであれば話は変わってきます。

これは高校時代と言いながらも、起点が高校時代であるだけで実質的には大学も含めた今の話をしているということです。

高校から、あるいは中学からでもずっと続けていたということであれば、継続力があるということが証明され、会社に入ってから大変な仕事があったとしても途中で投げ出すことなく、続ける根性があるんですよというアピールにもつながります。

高校でスポーツで好成績を収めていて、大学でも体育会か強豪サークルに所属して頑張っているというのは一貫性があっていいですね。

高校のときに、何かの美術作品に出合って衝撃を受けて、そこから大学でも美術を研究しているとか、そうした文化系な話もいいでしょう。

そこまでの変わったものでなくても、継続して続いているアルバイト等でも、仕事の継続アピール、忍耐力等の証明にもなっていいものに思われます。

特別素晴らしいというものでなくても、一貫性や継続性というのは評価ポイントになりますので、上手くつながるものを見つけるのもいいですね。

高校の出来事の発展として今あるというもの

高校のときに良い実績を出して、今完全にそのことを引き継いでいるわけではないければ、高校の出来事の延長上、発展形として今の自分がいる。

そのような見せ方もあります。

高校のときに柔道で好成績を収めて、大学のときでは体育会には入らなかったけど、そのときに頑張りを活かして、サークル内で〇〇の役割を果たした・・・というような話を発展させる方法です。

高校までは部活動が盛んな学校であったり、かなり全力で部活に打ち込む人も多いですが、大学に入ってからも必ず体育会や強豪サークルでスポーツに打ち込まなければいけないなんてルールはありません。

高校までは思いっきりスポーツに打ち込んで、そこで身に着けた経験等を活かして大学で別のことをしたっていいんです。

ただ大学でアルバイトを頑張りましたであれば、いかにもありきたりな内容になってしまいますが、高校の部活で頑張った経験を活かして体力を使う仕事も頑張りました・・・であれば、話としてはつながってきますし、説得力も出てきます。

そう上手くすべての話がつながるわけではないですが、物は言いようというところもあり、上手くストーリーを作っていくということも大事です。
ウソはいけませんが、ストーリー上、結びつけるというのであればありでしょう。

また改めて振り返ってみると、大学のときのその経験は高校のときに何かを経験していたからこそできたこと、始めたことであったというような結びつきを再認識するということもあります。

高校のときの方が成績が良かったものは?

高校の時と大学の時で同じ競技等をやっていたのは事実だけど、高校では県大会優勝レベルだったのに、大学では全く歯が立たなかった。
大学まで話を広げてしまうと、アピールする内容が弱くなってしまう。

このような場合も、無理に高校時代だけの話をするよりは全体をある意味正直に話した上でのストーリーを考えていきましょう。

就活で採用側が求めているのは直接的な成績ではありません。
別にスポーツの大会で優勝したからといって仕事ができるわけでもありませんし、ブラスバンド部の優勝成績の仕事への影響なんてほぼ関係ないでしょう。

凄い成績はそれだけで目を引くことになり、有利になるということは間違いありませんが、本当に必要なことは結果ではなくプロセスになります。

~のような厳しい練習を毎日続けていく根性と、よりよい成果を出すための工夫ができるから良い結果が出た。

だからその根性と工夫する力は仕事でも使えるはずだ。というような仕事での成果に結びついていくことが必要です。

部活バカで良い成績を出すけど、他のことは何もできませんというような人では採用されないのです。

本当は、一番良い成績を直近にもってきたいところですが、現実就活の時期において、結果が重視される世界で最善の状態になっているということは少ないもの。

結果ではなく、プロセス重視の話にしていけば、成績の結果ではない視点が生まれ、良い評価も期待できるものになります。

プロセスであればその結果は大学に活きるはず

いろいろな大変な経験を積んで、高校時代に良い成績を出した。
そのときのプロセスが活きてきているのであれば、同じ話ではなくても大学時代も活きてくるはずです。

高校時代に何もスポーツでの努力をしなかった人と、一生懸命努力をして大会で結果まで残した人。
この人たちの大学での行動が全く同じということはないでしょう。

例え結果的には全く同じものとなっていたとしても、それはスポーツをしなかった人も大学で何かの努力をして同じ領域にたどりついたのかもしれません。

高校時代の経験、得てきたこと、反省等は大学時代の行動にも現れてくるはずです。

それがスポーツでなくても、サークル活動でもアルバイトでもゼミでもいいのです。

高校時代に厳しい部活で人をまとめる力を身に着けて、その力を使ってゼミのメンバーをまとめたというのも、話し方次第ではいくらでも筋の通ったストーリーができてきます。

大学受験をエピソードに使うのはNG

自己PRとして使うのに適さないエピソードもあります。
一番ダメだと言われているのが大学受験の内容です。

人生の中で一番頑張ったのは大学受験だという人は、本当はたくさんいるはずです。難関大学、有名大学に入った人の中では相当な苦労をして入った人も多くいるはずです。

それからは遊びとまではいかなくても、受験に比べれば楽な生活を送ってきたということもあるでしょう。

実際にはそうなんでしょうけど、これを就活の自己PR、ガクチカとして出すことはナンセンスです。

大学受験はその会社に入社している人であれば全員が経験して乗り越えるのが当たり前のことで、それをPRされたところで差別化にもなりませせんし、受験を頑張ったことを説明して人柄がわかるなんてこともありません。

受験が自己PRとして成り立つのだれば高偏差値学生から採用されて終わりになってしまいます。
そうではないので、勉強だけではない人柄や能力、経験を見たいから。

大学での研究内容を話すのであれば全然良いものになりますが、受験について話すということは、それだけで求めるものを理解できていないと思われてしまいます。

どれだけ努力していたとしても受験テーマはやめておきましょう。

本当に高校時代しかエピソードがないのか?

高校時代しか語れることがないという場合、本当にそうなのかということを考えた方がいいかもしれません。

上で話した高校時代から大学へと話をつなげるような方法であればいいですが、高校で終わりで大学が特にアピールできることがないということは、実は自己分析の甘さがあるのかもしれません。

大学の3~4年間において、ずっと引きこもって何もしてなかったなんてことはありえないですよね。少なくとも授業には出て、放課後何かをしていたはず。

たいしたことはしていないとしても、その行動の中には何かアピールできることが含まれているかもしれません。

採用側が見るのは新卒の場合、結果ではなくプロセスです。
どのように考えて大学時代を行動してきたのか、その答えを知りたいということ。

具体的な目立つエピソードがなくても、小さな出来事でも、そこから人柄がアピールできるものがあればそれでいいのです。

ほとんどの学生やサークルやアルバイト等のどこにでもある話題から、自分なりのアピールの仕方を見つけて、自分なりの表現で人柄を見せてきます。

ありとあらゆることを書き出して、そこから見える自分の行動はないのかということを深く深く探してみるというのも良いと考えます。

自己分析等の悩みがある場合は相談も

自己分析や自己PR作成の場合でどうしてもつまづくという場合は誰かに相談してみるというのもいいです。

友達でもいいですし、大学の就職課でもいいですし、就活の情報が得られるような場もいいと思います。

このサイトでは以下で就活エージェントの情報を紹介しています。

第三者に具体的な内容を見てもらって相談したり、就職先を紹介してもらったりということも期待できますし、悩んでいる方、いろいろな方向性を探りたいという方は利用してみてもいいのではないでしょうか。

まとめ

高校時代のエピソードが一番優れているので就活で自己PRとして使いたい。そのような人はどうしたらいいかということについて話しました。

高校時代の話を使うことはリスクがあるということ。大学時代に話せるようなことが何もないという解釈をされてしまうと不利になってしまいます。

あくまでサブエピソードであったり、高校時代のその活躍があって、大学時代の今があるというように、時系列をさかのぼって今にその意味が続いているというような見せ方ができれば一番いいですね。

高校時代の話を組み込むとなかなか難しくなってくるところはありますし、もう一度考え直すか、よりよい見せ方ができるように相談してみるのもいいかもしれません。

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