ブラック企業大賞を見ればブラック企業は避けられる?正しい方法は?

企業研究

ブラック企業にだけは入りたくない。
新卒でブラック企業に入るなんてとんでもない。

好んでブラック企業に入りたいなんて人はいません。
ブラック企業が騒がれる時代、本当に応募している会社は問題ないのか不安になってします。

ブラック企業大賞なんてものが毎年発表されていますが、そのようなリストを見れば安心できるものになるのでしょうか?

ブラック企業対象の情報はどうなっているの?

ブラック企業は世間での関心が日に日に大きくなっているように感じています。

ブラック企業大賞というのもニュースをにぎわす話題の一つです。
ブラック企業大賞ということで調べてみますと2019年度ではこのような起業が出てきます。

三菱電機株式会社(メルコセミコンダクタエンジニアリング株式会社)

【特別賞】
株式会社電通
株式会社セブンーイレブン・ジャパン社

【#MeToo賞】
長崎市

【ウェブ投票賞】
楽天株式会社

※ウェブ投票賞の結果は以下の通りとなります。
1.楽天株式会社 10303票
2.三菱電機株式会社(メルコセミコンダクタエンジニアリング株式会社)7507票
3.株式会社セブン‐イレブン・ジャパン 919票
4.長崎市 439票
5.吉本興業株式会社 327票
6.株式会社電通 297票
7.KDDI株式会社 274票
8.トヨタ自動車株式会社 101票
9.株式会社ロピア 66票

引用

ブラック企業大賞
ブラック企業をなくすため、毎年1回、その年もっともブラックだった企業を決定、表彰します。

三菱電機や電通はニュースになっているので、知っているという人も多いとは思いますが、全体的に見てどうでしょうか?

これがブラック企業かというものとはちょっと違うなというような気持ちも感じてしまいます。

これらの企業は本当にブラックなのか?

ここで発表されている企業がブラック企業であり、今現在も劣悪な環境で事情が展開されているのか?
とても悪徳な企業であるのか?と言いますと、本当のブラック企業とはかけ離れたところもあるように思えます。

ブラック企業として大企業がしてされており、会社全体ではなく、たまたまその部署や上司がブラック扱いだった可能性も大きいのではと考えられます。

だからといって会社に責任がないということを言うつもりはありません。
ただ、会社全体が異常体質で全員がブラック企業として給料もろくにもらわないまま倒れるまで働いている会社なのかというと、とてもそうは思えませんよね。

特定の支店、事業所、部署、上司が問題があったという場合、確かに会社は悪いですが、普通に就活してその会社に入った場合、関係ない部署の人は平和にホワイト企業として過ごせている可能性も大きいです。

大企業になってくると、部署や地域が違うともうカラーが全く違うということもあり、ここが判断が難しいところです。

人気企業も含まれている

このブラック企業大賞のリストに掲載されているのは大企業であり、人気企業も含まれています。

三菱電機は人気企業の一つになりますし、電通も同様に超人気企業の一つで簡単に入れるような会社ではありません。

ウェブ投票の結果を見ると、トヨタ自動車株式会社なんて企業も出てきてしまいますが、トヨタをブラック企業だと判断するのはもはや不可能ですよね。

あれだけの規模になってくると、すべてが上層部の目が行き届いているとは限りませんし、一つの部署が下手な一つの会社よりも大きいくらいになります。

トヨタは給料や福利厚生も普通の大企業とは異なるレベルの良さがあるとされています。
会社のどこかでは事件は起こるかもしれませんが、ブラックとはほど遠い環境になるでしょう。

リストに掲載されていなければホワイト企業なのか?というと、それも十分に怪しいですよね。

たまたま取り上げられなかっただけで、他にももっとひどいところ、本当のブラック企業なんてところはいくらでもあるはずです。

忙しいイコールブラックではない

仕事が忙しければブラックなのか?残業が多ければブラックなのか?これは必ずしもそうとはいえません。

ハードに働くかわりに、かなりの高給が期待できる職場もありますし、社会的地位が相当に高いところもあります。

電通なんて忙しいことで有名ですが、給料とその社会的地位についてはみなさんわかっているかと思います。
実際この会社はブラックと言われることが起こってしまったのは事実ではありますがその部分が改善されていけば、またブラックと言われてもそれでも行きたいと思う人がたくさんいる会社になります。

忙しさということで考えると外資系コンサルティング会社、投資金融系についても尋常ではない忙しさで働いていることを聞きますが誰もブラックだとは思っていないでしょうし、その分の価値を得ていることになるでしょう。

またそういう会社でなくても、忙しいけれど毎日充実した生活を送れているという人もいますし、単純に忙しいからブラック企業であるとは限りません。

忙しいのに残業代が出ない、給料が低いというのは明確にブラック企業ですが、大手はあまりそういう傾向は少ないと考えられます。

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本当のブラック企業とは?

本当のブラック企業とは何か?
これも明確な定義があるわけではないので、個人としての実感になりますが

・就業時間が極端に長い
・残業代を支払わない
・休みを取ることができない
・給料が極端に低い
・パワハラ、セクハラ体質
・やりがいを感じる仕組みがない
・精神的に追い詰められる形態
・労働基準法を守るつもりがない

こんなところになるのでしょうか。
ブラック企業のリストとして掲示されるのは、実は「ある程度の大手以上で社会的に目立つにも関わらずブラック企業体質がある」だけであり、本当にひどい会社はもっといくらでも隠れていると考えられます。

特に中小企業になるほど、社長や幹部の思い通りになりやすい(上場会社は株主の目があり、従業員に過酷なことをやりにくい)という面があるでしょう。

世間一般的に見るとおかしいと思えるようなものでも、組織の中に入るとおかしいとはいえなくなり、誰も声を上げることができなくなる。

そういう傾向が見えればそれはブラック企業です。
中に入らなければ見えない部分も多いのが難しいところです。

自分なりのホワイト企業を見つけること

なるべくブラック企業に該当しないホワイト企業を見つけること、といってもその定義はあいまいなものになりますし、自分に合った企業を見つけなければそれは結局のところホワイト企業ではないということになってしまいます。

労働時間が長いからブラックとは限りませんし、社長ワンマンの会社だからブラックであるとも言えません。

給料に関しても、給料ではなくやりがいを求めるという人もいるでしょう。やりがい搾取ということでやりがいのものに低賃金で働かされるのはよくありませんが、それでも良いという人を止めることはできません。

全てが完璧な企業というのは存在しません。
あったとすれば、それは恐ろしく入社難易度の高い企業になってしまいます。

自分は何だったら許容できて、何が絶対に受けいれることができないのか。新卒の段階だと、まだ経験がないので、こうだと判断するのは難しいのですが、それでも後悔しないように一定の基準は考えておきたいところです。

ホワイト企業でもデメリットがある

全てが完璧である企業はないということを言いました。
ホワイト企業と呼ばれるような会社であっても、何かのメリットがあれば同時にデメリットがあるというものです。

・給料が高いのであれば、同時に仕事もハードになる。
・給料が高いと社内の競争も激しく、ずっと会社にいられないかもしれない。
・仕事量が少ない代わりに都会に住むことはできない。
・有名な会社になるほど仕事も厳しい可能性が高い。
・本当の優良企業は地味な会社だったりする。
・定時で帰れるかわりに仕事のやりがいはない。
・好きな仕事ができるかわりに給料が低い。

このようにすべてを満たすことはできず、何かの条件付きになってしまうということがほとんどです。

ホワイト企業だということで入っても、入ってみたら実は何か思うものと違ったということもあります。

結局自分にとっての基準を設けて、判断していくしかありません。

見分けるには内部の話を聞くこと

本当に社内の雰囲気がどうなのか、ブラック企業要素がないのかを知るためには、内部の情報を探っていくしかありません。

会社説明会で話を聞くことは大事ですが、説明会の場でうちの会社はブラック企業ですと言う会社はないでしょう。

説明会で公表する内容も本当のことかどうかもわかりません。
社員が和気あいあいと過ごしているようなシーンが出ていても、本当にそうかはわかりません。

平均残業時間が公表されていても、一部の定時の部署が平均を引き下げていて、その裏にハードな部署が隠されていることもあります。

説明会で気になる点を確認するのも大事ですが、他の情報限も探った方はいいでしょう。

・ネット上の情報

ネット上の情報もそれなりの価値はあるかと思います。
火のないところに煙は立たないということもあり、何かがあるからこそ悪い評判も出てくるというものです。ただし、主観による要素も大きく、その人はその会社に合わなかっただけということもあります。

匿名掲示板の情報は信ぴょう性に問題がありますので、転職系の情報から探ってみるのが良いかもしれません。
新卒ではわからない入社してからの真実が出てくることがあります。

・OB訪問がベスト

OB訪問で実際に働いている人の話を聞くというのは本当にメリットが大きいです。説明会では話せないようなことをいかに聞き出すかということ。

なるべくなら選考に関係ない状態で話を聞きたいものです。
そしていかにぶっちゃけて話してくれる人を見つけられるかどうか。

OB訪問といっても、会社を代表してくる以上、あまり下手なことは話してくれないということもあるかもしれません。本当はそう思っていないにも関わらず会社や仕事のことを素晴らしいと言ってくるかもしれません。

本音をどうやって引き出すかについても考えておきたいところです。
仕事でつらいことだったり、問題点等を聞き出していくと、どこかで本音というのは出てくるのかもしれません。

まとめ

ここではブラック企業大賞に出てくる企業を見ればブラック企業は避けられるのか?ブラック企業を避ける方法はどうかということについて説明しました。

ブラック企業といっても曖昧な定義になりますし、あなたにとってブラックなのかホワイトなのかは異なってきます。

完璧な会社というのはなく、どの点なら我慢できて、どの点は譲れないのか。しっかりと基準をもって、会社の実態というものを調査していくようにしましょう。

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