志望動機はテンプレート化すべき?使いまわしはNG?

就活全般

就活で絶対に必要なものが自己PRと志望動機。
自己PRは自分のことなので同じ内容を使えても、志望動機は企業によって異なるので毎回用意するのが大変と感じることもあるかもしれません。

志望動機をテンプレート化して、上手く同じ内容を使って就活をするのはどうかというような話がありました。

志望動機のテンプレート化とはどのような方法が可能になり、また実際に有効なものになるのでしょうか。

志望動機をテンプレート化する理由

志望動機をテンプレート化する。

就活はいろいろと動くこと、考えること、作業することが多く、すべてのことを完璧にこなすというのは大変なものです。

特に受ける会社が多くなればなるほどその量は大変になってきます。
数十社のエントリーが当たり前ですし、なかなか選考が上手く進まない人はそれだけの書類や面接対策もしなければいけません。

そうすると、どこの会社でも同じように使えるものを持っている、テンプレート化を進めていけば効率的に就活ができるようになってきます。

自己PRは学生時代にやったことから見出せるものなので、どこの会社にいってもテンプレート化するのは簡単だとは思いますが、それだけではなく志望動機の方までテンプレート化していけば、さらなる効率化が図れますし、面接でも基本が同じであれば話しやすさというのも上がってくるのかなと考えられます。

志望動機を実際にテンプレート化しているのかどうか?

実際に学生は志望動機をテンプレート化して就活しているのでしょうか。
就活が終わった方のデータとしては使いまわしができる志望動機のテンプレート化をしていたという人が7割弱いるという話もありました。

現実問題としては、やはりなんらかの効率化を行って、志望動機も複数で使えるようにしておかないと一社一社完全にオリジナルというのは難しいというということはあるのでしょう。

企業側からしても学生がどこで何を言ったかなんてことは把握しようがないものになりますし、同じものを使いまわしたところで、企業側で問題がなく受けいられるものであれば良いということになります。

〇〇君、その志望動機は他の〇〇社でも使いましたよね?

なんてことにはなりえないわけです。

テンプレート化した理由を調査

志望動機をテンプレート化して就活して上手くいったという人がどのような理由で行ったのかというと、次の2つに分かれました。

時間がないから

一つは時間がないから、です。
就活が忙しくて、一つ一つの企業のために、すべてをゼロから考えることはできないというもの。

就活中にも授業もあったり、ゼミ・研究室での活動もあったりと、全員が就活に完全に専念できるというわけではありません。

時間をかけられても、落ちて当たり前の状態で次々提出期限、面接日程が組まれていく中では取れる時間も限られるでしょう。

ブレない就活の軸があったから

もう一つの理由としては「ブレない就活の軸があるから」というものがあります。

時間がないからが消極的理由であるのに対して、ブレない軸があるからということは、積極的理由に当たります。

最初から軸が決まっているので、その相手先によって無理に変える必要がないということです。

これは就活の軸がしっかりしていればいるほど、企業側も納得できるものになり、選考通過率も上がってきます。

企業に合わせて志望動機が変わっていくのではなくて、最初から自分の中で企業を選ぶ基準が決まっているからその内容を説明するだけ。

これができるのであればベストな状態なのかもしれません。

テンプレート化がマイナスになる理由

志望動機までテンプレート化していけばどんどん就活が効率化して、多くの企業を受けやすくなっていくし、内定を取れる確率も高まっていくのか?

そう簡単にはいかないところがあります。
志望動機までテンプレート化するということは、それは使いまわし問題にもつながります。

自分の軸がはっきりしていて、採用担当者を納得させられるのあればいいですが、そうでないと、どこの企業も同じということは、その内容が非常に浅くなってしまうということにもつながります。

どこでも同じものを使うと、その企業のオリジナルの要素がなくなっていって他の志望者はみんな使っているようなことが入っていない。

ということはその志望動機は使いまわしの手抜きなんじゃないのか?
本当にうちの会社のことを深く研究した上で来ていないのでは?

そのような疑いを持たれてしまいます。

志望動機の内容の浅さはバレる

志望動機が浅いかどうかというのは、見るとすぐにわかってしまいます。大体の学生が同じような経験をしていて、似たような志望動機を書いてきますので、違いがあると目立ちます。

逆にテンプレート化した志望動機は共通項しか取り出せないのでその企業からすると浅いなということになるのです。

企業側からすると、自社の強みはこれで他社とは何が違うかはわかっていますし、その差によって企業を選んでほしいと思っているはずです。

どこの会社でもいいんですと見える志望動機しかないと、面接を突破する内容、内定を取る内容としては浅く、深く研究した人を代わりに採用しようという動きになってしまうかもしれません。

一社一社が完全オリジナルの必要はない

それでは志望動機はテンプレート化してはいけないのか?
テンプレート化して就活を効率化できるという話はどうなってしまうのか?と思ってしまいますが、ここはやり方の問題で一社一社が完全にすべてオリジナルの志望動機である必要はないということです。

テンプレート化された要素とオリジナルの要素を組み合わせる。
そうすることで、企業側から見ても、その企業のことをきちんと考えてつくってきた志望動機に見られますし、時間も短縮、効率化することができます。

業界志望理由の根本は変わらない

志望動機として入れたいのがその業界を志望したという理由。
その企業を選ぶ前に、まず業界が存在していて、その業界を志望する至った理由を書けば、それは同じ業界すべてにテンプレート化して使うことができます。

業界を志望した理由は同じ業界内であればどこにいって原則変わらないですよね。

ピンポイントの企業を志望していて後はその業界は受けないというのでは出しにくいですが、損害保険業界志望で、業界1位~10位まで受けています、というような場合は、テンプレート化して使える要素が出てくるはずです。

軸の部分の根本は変わらない

就活の軸があり、どういう方針で企業を探しているかの説明が明確であればその軸の部分は変わりようがありません。

〇〇に影響を受けて〇〇ができる企業を探している。
この理由であれば、その〇〇ができる企業というのが業界に関係なく存在すれば、業界を超えてその理由を使うことができます。

この軸がある人は強いですよね。
テンプレート化するとかしないとかの話ではなく、なぜうちの企業を選んだのか?という問いに対する説明としての、明確さが違います。

とってつけただけの理由で面接に来たのか、明確な目的を持って面接に来たのか。その評価は同じであるはずはありません。

就活軸を用意することは必要

就活の志望動機をテンプレート化して上手く使っていくのは、一番いいのは就活の軸というのをはっきりさせて、そのことを埋め込んでいくことかなと思います。

なんとなく面接に来ました。
大手だから受けに来ました。
給料が高そうだから来ました。
福利厚生が良さそうだから。
かっこいい企業だから・・・

学生なんてそこまで深いことを考えて就活をしている人は少ないはずです。または深く考えているつもりであっても、後から振り返ると浅いなと思うことばかりになるでしょう。

そのような中で、明確に~ができる会社を探していて、それが御社だったんです、といえるようなものを作っていて、その軸となる~ができる会社に行きたいというのは過去の~の経験から考えました、とつながれば自己PRも志望動機もその一本で十分な評価を得ることができます。

企業独自の志望動機は絶対に必要

就活の軸を使ってテンプレート化し、その内容にオリジナル要素を付け加える。これも大事なことです。

ここばかりは一社一社を真剣に研究するしかありません。
志望動機はその企業を研究すれば研究するほど深いものが出てきます。

その企業に聞いてみたいこともどんどん出てくることになるでしょう。思いっきり一つの会社を調べまくって何も聞きたいことも出てこない、働きたいと思える要素も出てこないなんてことはありえません。もし出てこなく、出てきてもピンとこないのであれば、その企業は行くべき企業ではないのです。

志望動機は深めようと思えば誰でも深めることができます。
そして深めれば深めるほど企業からの評価も高くなり、内定が取れやすくなります。ここは省略していいところではありません。

ESであったり、面接であったり、時間効率化を図らなければいけないところもありますが、あまりにテンプレート化すると、今度は見透かされてしまい、余計に選考を通過しにくくなってしまいます。

この絶妙なバランスをどこまでとっていけるのかということが勝負です。

その業界であればどこでもいいと思われる志望動機ではなく、なぜその企業を選んでいるのかということが明確に分かる志望動機でなくてはいけません。

志望動機に自信がない、効率的な作り方がわからない

自分なりに上手く工夫をして、効率的に志望動機を組み立てたりすることができればいいですが、なかなかそのような作り方もわからない。

自分なりの上手い言葉が出てこないという人もいるでしょう。

まずは効率化どうこうではなく、一つ良いものを作ってみることです。一つ良いものができれば、また次の企業と作り続けているうちに、書き方がわかってくるということはあります。

くれぐれも中途半端に焦って中途半端な品質のものを企業にESとして提出したりしないことです。

明らかに量産されたESだなというのは、ぱっと見ればわかってしまいます。企業側が見ているESの量というのは半端な量ではありませんし、内容も大体重複してきますし、ありきたりすぎるものも多い中、さらに浅い内容というのはやはりマイナスとなります。

もし、上手い志望動機ができないという場合は、いきなり企業に挑戦するのではなく就活エージェントを頼ってアドバイスを受けてみるというのもいいでしょう。

第三者のアドバイスを受けてみることで気づかない問題を発見できたり、自己PR、志望動機を整理しやすくなったりすることはあります。

まとめ

ここでは志望動機をテンプレート化するということについて話をしました。

効率化とその品質は一長一短なところがあり、同じものを使いまわせは就活は楽になるとはいっても、結局その志望動機の内容の浅さがバレることになり、ES・面接の通過率が下がったりしてしまいます。

ここぞというところで、そんな志望動機を出したために、落ちてしまったではどうしようもありません。

テンプレート化といっても完全共通のものを出すというのではなく、完全オリジナルの部分と、どの会社でも通用する部分、同じ業界であれば通用する部分というのを上手く区分けして、その内容を組み合わせていくというのがベターなやり方ではないでしょうか。

企業側からみて、自社のオリジナルとして考えてきたものだと納得できるものを作るためにいろいろと工夫をしてみましょう。

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