就活は受験と一緒という考え方は正しい?マニュアル、ゲーム的でもある?

就活全般

就活は受験と一緒である。
この答えは正しいのか間違っているのか。

グループディスカッションのテーマにもできそうな話ですよね。就活をする学生の多くが受験を経験してきたことになるので、次の就活においても、受験と同じ点があるのかどうか、似たような要領でクリアできるものなのか等は考えるところがあるかと思います。

ここでは就活と受験で違うところ、同じ点について考えてみます。

就活は受験と一緒?考え方による

就活と受験は一緒なのかどうか、受験と違うからこうしなければいけない、とか勉強だけではなくて〇〇が必要とか、いろいろな考えがあります。

本質的には定義はどうでもよい話であり、あなた自身が就活で希望の会社に入ることができればOKということ。

そのためには受験と同じ要領でできることがあるのか、それとも全然違う考えや対策が必要になるのかというのを改めて考えておくのは良い思考訓練になりますし、早めに対策はしておけば有利になることも多いでしょう。

受験だからどうとか、就活だからこうであるとか、ステレオタイプな意見に振り回されずに、柔軟に、冷静に判断していくことが大事です。

就活には受験と違って答えがない

就活と受験の大きな違いとして答えがないということがあります。

受験だって答えがないこともあります。どの大学を選ぶか、どの学部を選ぶか、これは答えは決まっていません。
ただ大体の偏差値の目安であったり、いける大学の範囲というのは限定されています。

特殊な技能の学部でない限りはある程度の選択肢の中から選ぶことになります。
受験勉強は明確に答えがあるもので、努力のやり方が間違っていない限りはやればやるほど実力がついて合格への道が開かれます。

就活の場合は、ここまで明確な答えはありません。
同級生だって全員進路は完全なバラバラ。

どこの会社に行くのが正解かは誰も教えてくれませんし、内定を勝ち取るための方法も示されていません。

これをやれば、このように努力すれば希望の会社に入れるというルートがどこにも存在しないのが難しいところです。

就活は人間力が試される

就活になると、受験勉強とは異なって点数で評価されるものではなくなります。

人間力が勝負を決めるものになるので、何かの努力をすればそれでよい、高い点数を取ればいいというものはありません。

筆記試験はあっても、通常足切りレベルにしか使われませんし、そこから先は面接勝負。面接で答えることはある程度は準備していても、細かい応答になってくるとその人自身の人間力が影響してきます。

頑張ってどうにもならないという厳しい勝負にもなります。
見た目の第一印象が悪くなってしまうかもしれませんし、内容は良くても話し方が良くないとか、態度がよくないとか、そうした純粋な回答以外のところも見られてしまうかもしれません。

その人の個性で勝負になるので、どうやっても就活時点で魅力がなくて、そこから頑張っても内定が取れないという人も出てくるでしょう。

人間力を磨くには、自然と磨かれている人もいるでしょうが、短期間でどうこうではない、磨き方が必要なのです。

自分自身を見つめなおすことが必要

就活に関しては、ただその面接をクリアするだけではなく、自分自身を見つけなおすということが必要となります。

ESや面接というのも既卒者とは異なり、まだ社会で働いたことのない人に対してですので、仕事の実績メインではなく、その人の人物評価がメインになります。

そのため、ただ単に対策として面接の答えを用意する以上に自分自身を振り返らなければいけません。

そして進路を決めるのもここが人生で最大の勝負どころとなります。
後から方向転換するのも不可能ではないとはいえ、最初の仕事というのはこれからの人生に大きな影響を及ぼすというもの。

自分自身を見つめなおして、本当に何がしたいのかを考えていかないと、なんとなくで決めてしまって後悔するようなことが起こるかもしれません。

受験であれば、大学や学部を選ぶ選択肢はあっても、自分自身の人生、方向性までは入ってから考えればいいというところもありました。

就活では人生の方向性自体を考えていかないといけません。

就活は受験と一緒の要素もある

就活は受験とは全く違って、新たな挑戦になるものだ、今までのような準備してなんとかなるものではないというようなことを言いましたが、実は就活においても受験と一緒の要素というのもたくさんあります。

制限時間は限られている

就活に関しても制限時間は限られているということ。
受験勉強がいつまでに終わらせていないと本番に間に合わないのと同じで、就活も自己分析、ES、面接と一定のスケジュールで終わらせないと、採用期間が終わってしまうとそれで終わりです。

ゆっくりと人生について考える時間がないとまでは言いませんが就活時期に入ってしまうとそうも言ってられません。

効率よくステップを踏んでいかないといかない局面も出てきます。

実はマニュアルはある

就活に関しても答えはないとは言うものの、就活で内定を取るまでのステップにおいてはマニュアルというのはあります。

就活本なんてものはたくさん販売されていますし、今はネット上でもかなり多くの情報を得ることができるようになりました。

「マニュアル通りにやっても上手くいくかどうかはわからない。」
これはその通りです。

ただしマニュアルを見て念入りに準備をしておくというのと、ありのままの自分で勝負するのであれば、準備している方が大幅に有利になるでしょうし、事実上準備しない状態では就活を戦うことはできないでしょう。

ゲーム的に攻略する要素はある

受験であれば勉強は大変とはいっても、だんだんとレベルアップしていくRPG的なゲーム要素はあります。

成果も点数で直接的にわかりますし、上手くゲーム要素を取り入れて勉強できれば上手くいきますよね。(全員が上手くいくわけではありませんが)

就活に関しては、そんな気持ちでやるものではないという意見もありますが、実はゲーム的な要素はあります。

複数の会社をどんどん受けて、だんだんと自分の面接対応レベルを上げていくということが必要になります。ESも書けば書くほどそのレベルは上がっていきます。

面接に関しては、慣れがかなり大きくなってきます。
会社によってそのスタイルは異なるとはいっても、面接で聞かれることなんて大体パターン化してきますし、何社も受けていれば緊張もしなくなってきます。

何社も受けるなんて、練習的に受けるなんてと思ってはいけません。数をこなすことは本当にレベルが上がっていくんです。

最終的に第一志望かそれに近い会社の内定を取ることを目的とするのであれば、そのための手段を選んではいけません。

自分らしさだけで勝負していいのか

就活に関しては受験と違ってやり方は自由だという考えはあります。

自分らしくESを書いて、自分らしい面接をして、受け入れてくれる会社が相性が合う会社だなんて考えもないとは言えません。

でも、そんな自分らしさで第一志望の会社に落ちてしまっていいのでしょうか。しっかりと対策をしていけば内定が取れたのかもしれないのに、対策をしないで落ちてしまって、自分とは合わなかったとするのはあまりにももったいないように思います。

内定をとるためであれば、できることは何でもやって、無理やりにでも内定を取りに行くくらいをやってもいいのではないでしょうか。

受験のようにテクニカルにできる部分は抑えておいて損はありません。

まずは基本を押さえた上での変化

就活についても受験と同じでテクニカル要素はあります。

全部が全部正直にESや面接で対応する必要なんてありませんし、ウケのいいようなESや面接対応方法なんてものもあります。

また自分らしさどうこうというのはあっても、一般的に無難なふるまいのようなものもあります。

まずは就活であればすでにマニュアル化されているような王道のことをしっかりと押さえた上で、その上で自分らしさを出していけばいいんです。

就活マニュアルとか、作られたものはどうかなんて考えもありますが、い一旦はそれを受け入れた上で、そこからオリジナリティを出せばいいんです。

受験と同じ要領で乗り越えることを考えよう

就活は受験とは違うとか、一緒だとかいろいろな話が出てきますが、それはすべて解釈の違いでしかありません。

一緒であっても違っていても、とにかく最終的な目標である内定が取れればどちらでもいい話です。

定義の問題はどうでもよく、問題は受験的にやって内定を取るべきなのか、それともそういう要素は無視すべきなのか。

ここでは受験のように対策して、マニュアルもしっかり取り込んでゲーム感覚で挑戦していくということを推奨しています。

どう考えようとゲームをクリアできなければおしまいですし、そのために上手くショートカットできるような要素も存在しています。

就活にもノウハウがあるということがわかっている以上、そのノウハウを最大限利用して、希望の会社の内定を取りにいくということです。

いろいろとモヤモヤする要素もあるかもしれませんが、ある程度は割り切って進めていくという気持ちが大事なのです。

まとめ

就活と受験は同じようなものなのか、全く違うものなのかということについて触れてみました。

定義上の話になってしまいますので、同じなのか違うのかというのも考え方次第ということです。

受験的なノウハウなんてどうかという声もありますが、内定のために取るためであれば、利用できるものは全部利用した方がいいものです。

今までの受験とはどう違って、どのようなものが求められているのかについて自分自身でも整理して自分なりの答えを見つけるようにしていきましょう。

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