就職活動に「顔採用」なんてものは本当にあるの?実際はどう?

就活全般

就活でよくあの会社は顔採用をやっているなんて噂が流れてきたりします。

会社の社員を見ると、みなさんイケメン、美女ばかりでどうしよう・・・、やはり普通の人は入れないのか・・・なんて感じてしまうこともあるかと思います。

今の時代に顔採用なんて本当にあるものなのでしょうか?
またそのような企業に内定するコツはないのでしょうか?

昔から言われる顔採用

昔から企業の採用として顔採用なんてことが言われたりします。

古いイメージだと社長がお気に入りの人の採用を決めてしまうとか、写真映りで選考が決まってしまうとか・・・。人事のお気に入りの顔でないと入社できないとか、まあいろいろな話は出てきます。

今はそんなことはない?とは言っても、社員紹介を見ると、明らかにそうでしょ?と言えるような企業も多くないでしょうか。

このような話が出てくるのは、落ちた人が合格した人を妬んでいっているだけなのか。それともたまたま顔がいい人が社員に多いのか。顔がいい人が仕事も優秀なのか。

いろいろなケースが存在するかと思います。
あの会社は顔採用をやっているからと勝手に思い込んであきらめてしまうのが一番よくありません。そんなことを言っても何も解決するものはないからです。

顔が良い人は仕事の出来も良い可能性も

顔採用がどうなのかという意見はさておきとして、会社としては仕事に悪い影響を与える社員は採用したくありません。

今社員として働いている人は基本的には仕事ができる人であるということ。結果的に顔が良い人の方が仕事の能力が高いという可能性があります。

仕事ができないのに顔で採用された、ではなく仕事ができて採用された人の顔が良いということです。
これであれば何も文句のつけようはありません。

顔が良い人というのは今まで育ってくる中でも自己肯定感が高く、前向きに生きてきて、その結果好印象を与えたり、努力ができる性格になっているというようなこともあるのかもしれません。

無意識の採用かもしれない

会社側があからさまに顔で採用を決めているわけではないかもしれません。

それでも、見た目がいいということで第一印象が良くなり、自然と無意識に採用率が上がっているということが考えられます。

面接においてその人が本当にどれくらいの実力があって、どれくらいの伸び代があるのかなんて、短時間の中で見抜くことは不可能に近いです。

いくら面接をしているとはいっても、企業側だってすべて役員や人事部長が見るわけでもなく若手社員が多くを判断したりもしています。人事の人であっても、必ずしも人を見抜く能力が高いとも限りません。

見た目の良さというのは好印象につながりますので、そのまま面接でも良い流れになりやすく、結果見た目が良くない人よりも採用されやすいということもあるでしょう。

あからさまに顔の順番で選んでいるのではなく、普通に選考をしていく中で無意識的に顔の良い人が有利になっているのであれば、これはもう不正でもなんでもありませんし、誰かを責めるのもおかしいことになります。

顔採用が卑怯という考えはおかしい

顔採用をやっている企業、と聞くとなんだか不正な採用のような、また卑怯な採用をしているというようなイメージがわきがちです。

なんとなく実力で採用していないということで、学生側から見ても感じが悪い採用に見えてしまいます。

この話は冷静に考えるとおかしいこともあります。
いつ顔が実力ではない話になってしまったのでしょうか?

企業の採用は慈善事業ではありませんし学校でもありません。
どんな人を採用しようがその企業の自由であり、気に入らない学生は落としてしまって何の問題もない。

嫌ならその企業に行かなければいい。それだけのことなんです。
芸能事務所に入るのも会社に入るのも、本質的には変わることはなくて、勝手に学生側が公平な対応を求めているだけなんです。

この勘違いは考え直していかないといつまでも現実が見えない人になってしまいます。

顔採用を行うことによるメリットとは?

企業側も意味もなく顔採用を行っているというわけではありません。
意味もないのにそんな採用方法を取る必要はありませんし、世間にうるさく言われるだけになってしまいます。

顔で採用する人を選ぶ理由について考えてみます。

結婚要員なんてありえるの?

よく言われるのが結婚要員として顔が良い女性を入れているということ。
これは昔であればあったのかもしれませんが、今は一般職が減り正社員採用自体が厳しくなった状況。

それだけの目的で採用するということは考えにくいです。
ただ、結果的に見た目が良い人が多いと社内が和やかになる等の理由があるとは考えられます。

社内コミュニケーションを良くしたい、お客様との関係性を良くしたいということで明るい人が集まってくる、自然と見た目も良い人が多くなってくるということはあるでしょう。

単純な男女の目的というだけではなく、やはり会社運営上でメリットが生じているから自然とそうなっている可能性が考えられます。

仕事内容がもともと顔重視なのでは?

仕事内容がもともとその職種的にある程度のルックスを持っているのが大前提であるという業界はあります。

これはもう仕事の特性上仕方がないというものです。

例えばコンパニオン系の仕事をするのに、見た目が良くない人がやっていけるのか、採用しないのは差別なのかというと、それは違うと思いますよね。

似たようなもので美容業界での販売の人がきれいでないというのは良くありません。顔だけの話ではありませんが、肌が汚いのに美容商品をおすすめするのは説得力がありません。

またアナウンサーのような仕事も一定の容姿は求められるのが普通になっています。その是非がどうであろうと現実的に視聴率や仕事の獲得に大きく関わってくるのであれば、企業としては良い方を採用しますよね。

もちろんこれは総合的な仕事の実力も含めてということでただ見た目が良いから採用されるというわけではありません。

ただ、このような要素がある職種において見た目が良くないだけで採用されないのは不公平だと言っても相手にもされませんし、何の解決にもなりません。

営業での結果を出しやすいということ

営業の職種においても見た目は重要視されます。
これは男女関係なくで美男美女であるほど、お客様側から見ても購入しやすいというのはあることです。

お客様側も、せっかく購入するのであれば見た目が良い人から買いたいと思うのはごく自然なことです。

さわやかな人とそうでない人のどちらから購入したいですか?ということで、平等にしたいのでどちらでもいいですと回答するとは少ないでしょう。

仕事内容が社内専門で、特に人と関わらないのであれば見た目の重視度は下がりますが、どうしても対外的な仕事となってくるとイメージの問題が出てきます。

実際に営業成績の差になってくるであれば、より有利な人を採用しようとするのは何もおかしくはありません。

商品が形がないBtoC営業は顔重視されやすい?

商品に形がないBtoCの営業になるほど、顔や見た目が重視されやすいという話がありました。

実際に調査をしたわけではなく、また見た目判断は難しいので何とも言えない部分はありますが、納得できるものがあります。

商品に形があるもの、例えば電機メーカーでオーディオを販売しているとか、それであれば働いている人の顔はある意味どうでもよく、そのオーディオの機能、デザイン等に興味がわいてきて、商品性によって購入が決まります。

そうではなく、例えば保険や証券等の金融系であった場合、実際には商品はそれぞれ違うといっても、なかなか差がつきにくいものもあります。

どこで買っても同じで、商品自体の姿が見えにくいようなもの。
こうした商品になればなるほど、商品自体よりも人の要素が大きくなっていきます。

この人の要素は親切さとか話しやすさとか、全体的な評価にはなってくると思わますが、その一つとして見た目がいいということも影響してくるでしょう。

生まれつきの顔だけではない

顔採用があるとかないとか、見た目が良くないと就職できないとかそうした話をしてきましたが、これらの話は生まれつきの顔だけの話ではありません。

後からであっても変えられることはいくらでもあります。
例えば太っていて見た目が悪いという人はダイエットをすると全然変わるということがあります。

他にも努力でなんとかできる部分は多いはずです。

清潔感を保つ

就活に関してはとにかく清潔感を保つということが大事です。
シャツにアイロンをかける、靴はきれいな状態にしておく、爽やかな恰好を心がける、髪型もキレイ目に等です。

さすがによれよれの服を着て就活をするような人はいないとは思いますが、髪型は結構第一印象が変わってしまいます。

就活は就活で一般のかわいいかっこいいとはちょっと違ったものが良く評価されたりもしますので難しいものもあります。

面接の受け答えの良し悪しもありますが、見た目の良さというのはルックスだけではなく、身だしなみがいいというのも結構大きいものです。

笑顔で対応できるようにする

面接であっても、説明会であっても、笑顔で対応できるようにするということ、表情についても爽やかさを考えていくのもいいことです。

きれいな顔立ちであったとしても、暗いオーラを出しているとか、なんだかぐずぐずしたような回答、話し方しかしないのは悪く見えます。

笑顔で堂々と爽やかに対応する。これだけで全く同じ話をしていても印象は変わってきます。

顔採用とか見た目重視とかそのような話で出ていたとしても顔のバランスではなく、愛嬌勝負に持って行ってもいいんです。
男性の場合もイケメンではなく、3枚目路線でもいいですし、別に顔が良くなくても親切そうな人、雰囲気が良さそうな人とかでも全然通用します。

美男美女であることと企業ウケがいいというのはまた別の話であり、表情や態度でかなり変わるということを覚えておきましょう。

自分が受けいられる職場がベストの職場

企業の採用に関してはいつの時代も不透明さがつきまといます。
受験とは違って、点数が何点だから入学可とかそういうものはありません。

いくら筆記の成績が良くても、大学の成績が良くても関係ありませんし、人事面接の評価が良くても、役員面接で気に入られなくて落ちるというようなこともあります。

見た目の評価も一緒で受け入れてくれないところもあれば受け入れてくれるところもあります。
大学生は就活でいろいろと苦戦しながらも努力してきた人達は必ずどこかの企業には就職を決めて、社会人生活を送ることができているのです。

結局のところ、どれだけ頑張ったから絶対にそこの企業に入れるなんてことはあり得ませんし、運と縁の要素が相当大きいのが就活というものです。

入りたくても入れない企業があるのは仕方がありませんし、無理に入っても、本当に中でやっていけるのかどうかもわかりません。3年で3割の新入社員が辞めるのは当たり前になっていますし入ったからいって安泰でもありません。

今の自分の実力を全力で出して受け入れてくれる企業が、自分に合った企業であるということです。文句を言っても改善するようなものでもありませんし、中身も見た目も最善の状況まで磨き上げて、後は全力勝負して結果を受け入れて次に進むようにしていきましょう。

まとめ

ここでは企業の顔採用について話をしてきました。
顔採用や見た目重視の採用というのは今でもありますし、今後もおそらくなくなることはありません。

そしてそれは決していけないことでもなく、企業の自由意思であるものであり、そうした企業が嫌であれば他の企業に行けばいいだけなのです。

ただし見た目というのは、身なりを整えたり努力することでかなり変えられる部分もあります。

精一杯の努力をした上で、受け入れてくれる企業の中で頑張って、その企業で成果を出して、また次の道へ進んだり、ステップアップするというのでもいいのではないでしょうか。

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